どんなに勉強ができても、どんなにお金があっても、健康な体なくしてそれらを活かすことはできません。みどりの寺子屋では運動を推奨していますが、それには理由があります。
小さいころの遊びが大切
まだ物心つく以前、砂場で遊んだり泥遊びをしたり木登りをしたり…、末梢神経を盛んに動かす遊びや運動をしていましたか?
小さなころに末梢神経を使いながら、頭を使い、どろんこになりながらいろいろな遊びや運動をすることによってすばらしい効果が得られているのです。お友達との関係で社会性を学び、興味を持ち挑戦する精神を学び、自然を体感することによって物事の本質を学んでいます。そして末梢神経をたくさん動かすことによって脳を刺激し、脳を鍛えているのです。それはその後の運動能力まで決定づけているのです。
チャレンジする気持ち、人や物を大切にする心、興味を持つ力…。これら積極性、人間性、社会性など大人になってから大切な資質は、実は幼少期に完成する部分がとても多いのです。失敗させないように、怪我をさせないように、苦しい思いをさせないように…。気持ちはわかりますが過剰な保護は大切な資質の成長を妨げることになります。
『三つ子の魂百まで』とはこのことだと思います。
脳の仕組み
運動はできるけど勉強はできない、勉強はできるけど運動はできない、と聞くことがあります。ですが、脳は1つです。勉強と運動で脳を使い分けることなどできません。例えば、日ごろから何でも適当にやっている人は何をやっても適当ですし、中途半端な人は何をやっても中途半端になるのです。これが脳の仕組みです。
運動も勉強も同じ脳がつかさどっています。ですから、そのレベルはひとそれぞれですが、運動ができるひとは勉強もできますし、勉強ができる人は運動もできるのです。『勉強はできない』『運動はできない』と勝手に自分で決めつけてやっていないだけなのです。
勉強も運動も練習、訓練することによってその能力を向上させることができます。正しい方法で行えば誰でも高めることができます。
ゴールデンエイジの運動効果
10歳付近の年齢をプレゴールデンエイジ、12歳付近の年齢をゴールデンエイジと呼びます。この時期に自分の好きな運動を懸命にやることによって高い運動能力を手に入れることができるだけでなく、大人になってからの体の基礎力を身につけることができます。
この時期に特別な運動をしていなかったとしてもすぐに困ることはありません。なぜなら、一部の機能を除いて、すべての機能が向上する成長期ですから。ですが、個別差はありますが二十歳をピークとしてやがて成長が止まって下降が始まります。その時の下降スピードは小さいころに定期的に運動していたひとは緩やかに、運動をしていなかった人は急激に下降していくのです。
20歳までにたくさん体を動かし、運動の習慣をつけることは生涯にわたって健康で生きていくための大切な要素なのです。
運動の効果
体は常に適度の負荷をかけ鍛えていく必要があります。重力があるからこそ筋肉は維持されるのです。重力がなかったら筋肉はダメになります。勉強も同じです。それなりの負荷をかけるからこそ発達し、脳も鍛えられます。
負荷がかかるわけですから、『嫌い』と思ったまま勉強や運動をしたり、『やらなければならない』と考えて取り組むことは苦痛です。人間には自分を守る機能がありまから、苦しいことは基本的に嫌いなのです。ですが、それは目的や目標がない場合です。脳は目的や目標がなければ自分を守る機能だけが働き『楽をすること』が目標ととするのです。
運動も勉強も自分で目的、目標を持つことによって鍛えることが楽しい、という感覚になり、楽しみながら続けることができます。特に耐える必要も、頑張ろうとしなくても自然とやろうとするようになるのです。脳はそういう仕組みになっています。
運動をすることにより脳が活性化し、気分がすっきりし、前向きな考え方ができるようにもなります。みどりの寺子屋が運動を推奨する理由はここにあります。苦しみに耐えること、に力を注ぐのではなく、興味を持てるような考え方や取り組み方をすることに力を注ぐことを大切にしています。
みどりの寺子屋の運動指導
このように運動は脳を鍛え、脳を活性化する力があります。学習効率を上げたり、成績を上げたいのであれば、机に向かうことだけではなく、継続的に適度な運動をすることが大切なのです。
寺子屋では、現役インストラクター、元インストラクターが最新のトレーニング理論をそれぞれの運動レベルに合わせて指導をしています。楽しみながら自分を鍛え、脳を鍛えることができるよう工夫しながら、目的や目標を明確にするサポートをしています。
運動の効果や楽しさを知り、正しいトレーニング方法を身につけてもらうことによって生涯にわたって運動を大切にする資質を育てています。